皆さんは、もし大切な家族や恋人、友人が倒れて意識を失ってしまったら、どうしますか? そのような時、救急車を呼ぶことは出来るかもしれません。 しかし、119番通報から救急車が現場に到着するまで何分もかかってしまいます。 救急車を待つ間、有効な救命措置を施すことにより救命率を上げ脳への後遺症を軽減する ことが大切です。 女性消防団員は、皆さんに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を始めとする救命処置、止血などの 応急処置を丁寧に分かりやすく、そして楽しく学んでいただけるような取り組みを行って います。 「普通救命班」の主な活動である「普通救命講習会」の概要をご紹介します。 |
「普通救命班」の主な活動 |
■応急手当普及員資格の取得 | |
普通救命講習会で皆さんをご指導するにあたり私たちは「応急手当普及員」資格を取得しなければなりません。 24時間に及ぶ座学及び実技講習を受講し修了試験に合格すると晴れて「応急手当普及員」となり、講習会の講師としてデビューできるのです。 |
■普通救命講習会の準備 | |
普通救命講習では主に、人工呼吸及び胸骨圧迫(心臓マッサージ)、AED(自動体外式除細動器)の使用方法、止血法などを指導しています。 口頭での説明のみではなく、参考となる資料を作成し、会場に展示したりしています。イラストを多用して「わかりやすい、イメージしやすい」資料づくりを心がけています。 |
■普通救命講習会の概要 | |
@講習開始〜傷病者発見! まず傷病者(倒れている人等)を発見したところから、救助活動はスタートします。 助けを呼ぶ、救急車の手配、AEDを持ってくるなどの初動について学びます。いろんな状況を想定し、繰り返し練習することで落ち着いた救命活動ができるようになるでしょう。 |
A人工呼吸及び胸骨圧迫(心臓マッサージ) 助けを呼び、救急車を手配したら、休んでいる暇はありません。 傷病者の状況を確認し、必要ならば人工呼吸及び胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行います。新鮮な血液を絶え間なく脳へと送り脳の損傷を最小限に食い止めます。リトルアンという専用の訓練用人形を使用して繰り返し練習して効果の高い救命処置を学びます。 ジュニアアン、ベビーアンという子供の訓練用人形もあります。 |
BAED(自動体外式除細動器)の使用手順 AEDがあれば活用します。公共施設には必ずと言ってよいほどAEDが設置されています。 リトルアンという訓練用人形と訓練用AEDで使い方を学びます。大人の場合、子供の場合の両方について指導しています。 |
C止血法など 怪我をして出血した場合の処置やものを喉に詰まらせたりした場合の応急処置についても学びます。 こういう事例に直面すると慌てがちですが訓練していれば冷静に対処することができるでしょう。 |
■班員からのメッセージ | |
AEDは誰でも使えます!あなたの「命を助けたい」という気持を 後押しできるように私たち女性消防団員が優しく楽しく指導いたします。 女性団員には子育て中の主婦も多くいます。 ママさんたちにも是非多数参加していただければと思います。 |
愛する人を守るために、皆さんも普通救命講習を受講してみませんか? |